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型に素材を流し込むことから顔づくりを開始。
固まったら型から抜き取り、胡粉(ごふん)仕上げを施します。胡粉は牡蠣の殻を粉にしたもの。粒子の粗い胡粉を沈殿させ、
さらさらになった上澄みだけを使い、数十回の重ね塗りをして人形の肌を仕上げます。胡粉は温度や湿度に敏感に反応し、季節によっては塗ったものがひび割れることもありました。米洲は、それをどんなときにもひび割れることなく美しく仕上げるための独自の技術を確立したのです。

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胡粉を施され、きめ細やかに仕上がったお顔に目と口を描いていきます。できばえを左右する部分ですので、大変技能を要するもの。米洲が編み出した「笹目」と呼ばれる技法により、様々な濃淡の墨を使い分け、数十本の細かい線の重なりで表現した目は独特の奥行きのある表情を作り出しています。次に、額の生え際に筋彫りをし、そこへ絹の黒髪を植え込みます。糊付けをすることなく丁寧に櫛でとかしながら髪を結い上げていくこともこだわりのひとつです。

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胴体もやはり生地づくりから。桐の粉を固めて作る桐塑(とうそ)が人形の胴体になります。合成樹脂などは一切使わず、昔からの製法にこだわっています。その後、型から外し、乾燥させた胴体にやすりをかけ、布地を木目込むための溝を彫ります。
この溝にあらかじめ裁断してある布を押し込み胴体に接着させ、衣裳を着付けていきます。

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1.原型
2.雌型
3.桐塑
4.眼の挿入部分を掘り、凸凹を直す
5.ホルマリン散布
6.地塗り
7.眼を挿入する
8.中塗り
9.置上げ
10.置上げ削り
11.中塗り
12.水吹き
13.胡粉の彫刻
14.耳の置上げ
15.上塗り
16.化粧
17.磨く
18.眼中を小刀にて上塗り胡粉をさらい開眼する。
19.面相
20.毛植
21.結髪